――この絵のスキャニングには苦労した。後ろの冬将軍の色合いが上手に再現できないんだ。 
            まる 「その真ん中のライオンは、気合いを入れて描きました! ライオンだと将軍という感じするじゃないですか。氷の将軍。」 
            ――この冬将軍って、ライオンかあ。ライオンね。 
            まる 「だから雪だるま達の頭にも、ライオンのたてがみのように葉っぱを刺してあるでしょ。」 
            ――あ、そうか! その葉っぱなんだ。色えんぴつで塗っている時間が長いと思うけど、手は動いていて頭は別のこと考えたりしない? 
            まる 「うん、描きながら色んな物語を考えたりとか……テレビで好きな時代劇を見ながら、心の中でひとり突っ込みしたりとか。」 
            ――お、時代劇の話が出たね。時代劇はお好きですか? 
            まる 「鬼平犯科帳とか、初期の水戸黄門とか、初期の大岡越前とか、仕事人シリーズとか。中でも鬼平犯科帳の平蔵さま!」 
            ――鬼平犯科帳は、やっぱ江戸家猫八でしょう。五鉄で鍋をつついてるシーンが、すごく多いじゃない。酒を呑みながら。あれがいい。 
            まる 「池波正太郎さんですからね。原作のほうも好きですよ。渋い。泣く。」 
            ――なんだか関係ない話になってしまった……「将軍」だからいいのか(笑) 
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